アクシデント(Inspired by みちこさん) | ロボットヒロイン大好き!

ロボットヒロイン大好き!

ロボットアニメに登場したヒロイン話を中心に、いろいろな事を書き散らかしていきたいと思います。

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ロボットヒロイン大好き!-ayasaya

Pic by あやこさん


トントンーさやかの部屋をノックする音。
「はーい」
ベッドに寝転んで音楽を聴いていたさやかは立ち上がってドアを開ける。
「やあ」
そこに立っていたのは甲児。手には珍しくノートとプリントを持っている。
「どうしたの?似合わないもの持っちゃって」
にっこりと微笑んでからかう。
「いやー・・・物理の宿題が全然わかんなくてさ・・・教えてもらってもいいかい?」
「どうしよっかなぁ・・・」
さやかは将来ロボット工学者になるべく、高校には行かず光子力研究所で父をはじめとする科学者たちから直接教育を受けていた。
並みの大学生よりもはるかに優れた知識を持ってるのだ。
「おいおい、頼むよ・・・」
「仕方がないわね。さあ、座って」
さやか先生の講義がスタート。の机に向かう甲児の横であれやこれやとツッコミを入れる。
『どうしてこんなことも知らないのよ!』『同じことを何度説明させる気?』
スパルタ教育は続き、さすがの甲児もKO寸前。
・・・とその時。機械獣襲来を告げる警報が鳴り響く。



「いいところだけど宿題は後だ!いくぜ、さやかさん!」
これ幸いとノートを手に飛び出していく甲児。
『まったくもう・・・』
戦闘服に着替えようとワンピースを脱ぎはじめるさやか。
その時、ガチャッと乱暴にドアが開かれ、甲児が飛び込んできた。
「いけねえ、大事なプリントを忘れちまったぜ!・・・あっ・・・」
さやかの後姿を見て、頬を赤らめながら言葉を失う甲児。
「きゃ~っ!!エッチ!」
急いでおしりを隠しながら、手元にあった目覚まし時計を甲児に向かって投げつける。
「いてっ!」
見事額に命中。
「早く出て行きなさいよっ!このバカ甲児!」
ほうほうの体で立ち去る甲児。
機械獣との戦いの前にすでに負傷を負ってしまったのである・・・



(おわり)